7月6日 乃木坂46、2個目のドキュメンタリー映画を見て

僕は浅はかだ。

プロの世界で働く、活動する彼女たちの苦労を顧みず、

飽きようとしていた。

 

それはファンとして仕方のない摂理だとしても、

僕は彼女たちの裏の事情を知らないまま少し距離をとっていた。

彼女たちは僕のために写真を撮られ、

歌を出しているわけではない。

 

それでも。

 

僕は彼女たちの圧倒的な努力に心をつかまれた。

 

レコード大賞。紅白。

どれだけの努力をすれば気が済むのだろう。

どれだけ努力すれば十分なのだろう。

 

プロとはこういうことかと実感する。

正解がない世界で戦う彼女たちは、

常に最大限できることをそこで誰かに提供するしかない。

それがどれだけ大変なことか。

どれだけ圧倒的な努力が必要なことか。

 

恐ろしい。

 

どうすればいいのだろう。

彼女たちの努力を目の当たりにすると、

僕が何もしていないということが僕の中で浮き彫りになる。

めちゃめちゃ色濃く映し出される。

嫌味なくだ。

 

売れるということはどういうことか。

プロとはどういうことか。

価値を提供するとはどういうことか。

 

彼女たちは僕に考えさせてくれた。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

 

齋藤飛鳥は僕の今後を左右する生き方を

提供してくれると思っている。

 

圧倒的な内向的。

傷つくのが怖いから、誰にも「期待しない」ようにしている。

そう振舞う。

彼女が正しいとかそういうことではない。

僕の生き方も彼女となんだか似ている気がした。

 

集団でいる中に1人でポツリといる必要性は皆無だ。

そんなことは分かっている。

分かっているけれど、一人になってしまう。

周りに気を使って。

自分と話しても楽しくないだろうから。

周りの人と話していたほうが相手にとって楽しいだろうから。

 

とても分かる。

気を遣う。

気が伝わってくる。

そんな気がする。

 

今、彼女は殻を破ろうとしている最中なのかもしれない。

期待していないという言い訳を嘘と認めた。

本当は期待しているんだ。

そう心を開いた。

 

彼女は監督に対して、

僕から見れば恋心のような感情をさらけ出した。

彼女の中身は彼女だけのものだけれど、

それを共有する手段を徐々に学び始めているように感じた。

 

さらけ出しても大丈夫だと

感じれるようになっているのかもしれない。

 

外見が圧倒的美少女で、

中身がどこにでもいる女の子。

 

努力をしたんだ。

楽しかったんだ。

 

泣いて笑って、

みんなでその困難を乗り越えたんだ。

そんな中で大切な仲間となることが出来た。

 

僕が言うことではないということも

はっきりと分かっているけれど、

その場所が彼女たちにとって

心地の良いものであればいいなと思った。

 

そして今日、

カフェテリアさんが執筆したこの映画の評論を読む。

 

確かに、そうだった

フォーカスされたのは主に2人。

齋藤飛鳥とすでに卒業している西野七瀬

中心的な人物。

 

どうしても映画を作るとなると、主人公が必要なのか。

そういうことなんだろうと感じた。

 

主人公はその話の中での中心。

真ん中。

センター。

 

やはりこういう人が選ばれるんだなとも感じた。

ここで鈴木絢音伊藤純奈山崎怜奈

現時点で選ばれることはあるのだろうか?

 

大変失礼ではあるが、甚だ疑問に感じた。

これは彼女たちを侮辱しているというわけでは全くなく、

むしろ僕の好きな人たちだ。

彼女たちは頑張っている。

選抜に入ってほしいし、センターになって

乃木坂というえげつない重さの看板

背負えるような存在になってほしい。

ここで映画の主役に選ばれた彼女たちは、あくまで現時点だ。

そういうことをもちろん頭に入れておきたい。

 

しかし、ドキュメンタリーとして描くならば、

乃木坂の裏側としてアンダーの苦悩も

多少なりとも描いてほしいと思うのは

ファンとして当然の感情だろうとも感じる。

 

アンダーの苦悩。

僕はおそらくアンダーだ。

 

誰かに選ばれる理由はあるのだろうか。

僕は逃げている

目を背けている。

目をつむっている。

どの後ろ向きな言葉も当てはまる気がしていた。

 

腐るだけの気はさらさらないが、

現状は腐っているというほかない。

 

もう少し努力は出来るだろうとも感じる。

彼女たちの努力を見て。

 

頑張れば夢は叶うのであろうか。

僕は頑張っていないのであろうか。

今は頑張り時なのだろうか。

苦しいほどまでに自分を追い込んで、

その先に見えた光を必死にとりに行くのが

僕の今のやるべきことなのだろうか。

現状じゃダメなのだろうか。

 

問いはたくさん生まれる。

僕を僕たらしめる理由は何だろう。

ヒントを探している。

 

しかし、一つ言えるのは、

以前の僕よりも精力的に活動しているということだ。

何かを得ようとしている。

何かを得ている気がする。

気のせいな気もする。

 

彼女たちと同等に並んでいるという感情は全くない。

結果や実力から見て、誰でも理解できる。

おそらくこれからも彼女たちは前に進み続けてしまうだろうし、

それは望ましいことだ。

 

僕は彼女たちを追い続ける。

か弱い体を持った美少女たちに

背負わされた十字架はあまりに大きいということが

僕の背中を押し続ける。

 

やれることを必死にやろう。

人生は一度しかないんだ。

 

今の僕では可愛い女の子と、

同い年の男の子と、

尊敬する先輩と、

喋りたい人間と、

上手に関係性を気づくことが出来ない。

 

そこにも今の僕の問題点は存在する。

問題は山積みだ。

これこそが人生というやつか。

楽しくて仕方がないな。

明日も頑張ろう。