7月14日 「人間失格」を読んで

ついに面白いと言われている文学を初めて読んだ。

 

人間失格

 

わりかし気になっていた。

だから一応家の中にはあった。

いつの間にか買っていた。

 

感想として、

彼が生きていくのはまさにその通りで、

そうなっていく人の気持ちも分からんでもないし、

そこで僕の感情というのはストップが効くけれど、

効かない人というのはこういうことなのかもしれない

ということを考えた。

 

全くのくずなんだけれど、

それを別に否定する気にはなれないというか、

否定などできないけれど軽蔑はしているというか、

 

しかしながらそれって人間として生きていこうとした

彼の生きざまであって、

彼がこうなったらこうなるという

道しるべでもあったような気がしているのは僕だけかしら。

 

実際、そんなことはないんだろうけれど、

一応良心もあるし、好きな人には好きな理由がしっかりとあるし、

それを侵されて、犯されて、こうなったという絶望感には、

人間として可哀そうであり、自業自得でもあり、

罪とは何ぞやと思うことでもあり、

彼は性善説に見合う人間だったのかしら、とも思ったり。

 

正直、1回読んだだけでは何にもまとまらないのが

こういう作品の面白いところだとしたなら、

僕はその術中にまんまとハマってしまっているのかもしれない。

 

面白いものはやはり面白い。

評価されているものに触れていくのは、

自分の知見を広げるために重要なのかもしれない。

今後もこれを続けていこうと思う。

気の向くままに。